2007年8月13日月曜日

オマエ、塾やすめよ!





1991年 高校三年の夏

一応進学校で周りは予備校や塾に行く人だらけ






このままただ卒業はしたくなかった

何か思い出を作りたい

そんなことを友人クラモチと教室で話し合っていた






「オダがドラムできるから 誘ってバンドをやろう」

と提案したクラモチはすごく歌がうまい

「じゃ、じゃあオレは?」

「うーんサックスかな・・・」

楽譜もまともに読めないボクがサックスをやることになった

しかも本番まで3ヶ月で






「アイツらが受験生なのに 文化祭でバンドをやるらしい」

そんな噂がクラスで広まり 気がつくとメンバーは10人になっていた







「何の曲をやろうか」

「やっぱ一番分かりやすくて 懐かしくて 客が集まりそうなやつ・・・」

「・・・チェッカーズかな」

「それでいこう!!」






「ジュリアに傷心」

「星屑のステージ」

「俺たちのロカビリーナイト」

「哀しくてジェラシー」

「あの娘とスキャンダル」

そしてあらかじめ観客のクラスメイトに

お願いしていたアンコールでの

「ギザギザハートの子守唄」






みんな受験生なので塾や予備校などで

スケジュールが合わない




本番までケンカや対立 脱退や再加入を繰り返したが

演奏のレベルは別にして

確かに一番客が入った








間違いなく 高校時代の一番の思い出になった






活動開始時の先生達の冷たい表情は

客の声援で 見事に溶かしてくれた







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